湘南校舎の硬式野球部が4月2日から5月22日まで神奈川県・バッティングパレス相石スタジアムひらつかなどで開催された首都大学野球春季リーグ戦で、2季連続75回目の優勝を果たしました。この結果、6月6日から12日まで明治神宮野球場と東京ドームで開催される全日本大学野球選手権大会への3年ぶり39回目となる出場を決めています。
2戦先勝の勝ち点制で争われた今季、野球部は日本体育大学に1勝2敗で勝ち点を落としたものの、筑波大学、帝京大学、桜美林大学にそれぞれ連勝。勝ち点を挙げたほうが優勝となる武蔵大学との大一番を迎えました。5月15日の1回戦は先発の岩本真之介選手(体育学部2年次生)が、5回に金城飛龍選手(同3年次生)の犠牲フライで挙げた1点を守り抜き、3安打10奪三振でリーグ戦初完封勝利を収めました。雨天順延の影響で1週間後に行われた22日の2回戦は再び岩本選手が先発し、1-1と互いに一歩も譲らぬ展開が続きましたが、8回に吉田元登選手(文化社会学部4年次生)の3ランホームランで勝ち越し。そのまま岩本選手が完投し、4―2で優勝を決めました。
井尻陽久監督(スポーツプロモーションセンター教授)は、「岩本がリーグ戦を通して成長し、よく投げてくれました。野手陣もしっかり守り、今日は吉田が本当にいいところで打ってくれた。全日本まであと2週間、攻撃力をアップできるようしっかりと準備をしていく」と話します。負けなしの7連勝をマークした岩本選手は、「オフシーズンにウエートトレーニングや走り込みで体をつくったことで、ボールが伸びるようになり、コントロールも安定してきました。今日は暑さと疲れで調子はあまりよくありませんでしたが、みんなに助けられて勝つことができました」と振り返ります。
吉田選手は、「有利なカウントだったので、甘い球を狙っていました。井尻監督のアドバイスでバッティングフォームを改良したことで後半戦の好調につながった。今日のホームランは今までの野球人生で一番うれしい瞬間でした」と笑顔を見せ、小松勇輝主将(体育学部4年次生)は、「日体大に敗れましたが、“もう負けられない”と考えるのではなく、一戦一戦攻めていこうと話してやってきた結果が優勝につながったと感じています。岩本が成長し、“打撃陣が点を取れば勝てる”と思えるようになったことも大きい。全日本でも一つひとつ戦っていきたい」と意気込みを語りました。